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からだの痛みは、どこから生じているのでしょうか?


からだの痛み、どなたにとってもご経験がありますね。

「どこから痛みは生じているか?」と聞かれると、

単に痛みのある部位から生じているのでは?と

シンプルな回答が浮かびます。


実は体には、

” 脳 ” が認識することで「痛み」となる

そんなシステムがあるのです。




本日は、現役ドクターの田中利和先生著

〈骨・筋肉・神経の仕組み辞典〉より

「痛みについて」ご紹介したいと思います^ ^







痛みはセンサー


「痛み」というのは、

「痛み」を感じるセンサー(末梢神経の枝)と、

センサーへの刺激によって生じます。



筋肉痛など日常でよく起こるもののほか、

火傷や炎症によって生じた科学物質や外傷などで

神経繊維が直接刺激されることでも起こります。



ただ、感じているのは” 脳 “そのものであり、

神経刺激を中枢に伝達する神経を麻痺させると

痛みは感じなくなります。



センサーは体の至る所に存在し、

異常を察知すると警報が鳴り、

痛みとなるのです。



原因が思い当たるものもあれば、

思い当たらないものもあります。

外傷性のものは、ぶつけた部分に限って痛くなるので、

すぐにわかりますね。

原因のわかっているものは、

鎮痛薬や注射で対処可能ですが、

はじめての痛みや原因不明の痛みは、

原因の検索が必要です。

(※原因のわからない痛み、なかなか治らない痛みは、

まず検査、診断治療を優先することをお勧めいたします。)




不安がもたらす誤作動

〜不安感が「痛み」として表現されることもある?!〜


「痛みのセンサー」は、誤作動することがあるので

注意が必要です。


実際にあった事例だそうです。

日頃よりランニングしており、

毎日計画的に走行距離を増やして走っていた男性。

ある時、右足に痛みが出て走れなくなりました。

痛みで右足に力が入らないため、

翌日レントゲンを撮ってみたが、

どこにも異常はありません。


仕事を終え、3つ先の駅までランニングをしてから電車に乗り、、、

その後、なぜか痛みはありませんでした。



この例はおそらく、

〈距離を刻むことを目標にしていた心の不安が痛みとして表現され、

センサーが誤作動した〉

と考えられます。

こうした例は、医者が診察をしていても

よくみられる例だそうです。



体の痛みを感じるのは、” 脳 “なのです。

痛みは体の痛みであると同時に、

痛みを学習してしまった” 脳 “の認識による病気と言うことも出来ます。



例えば、転倒時のかすり傷でも、傷心中のときと、

合格通知を持って、走って帰るときでは、

痛みの度合いが大きく異なります。

これは似たようなご経験がある方も多いのではないでしょうか?



しかしながら、どうしても痛みが気になってしまうとき、

おすすめなのが、ズバリ!呼吸法です。



痛みを感じている時は、交感神経が優位な状態です。

そんな時、呼吸法は、

副交感神経を優位にし、痛みを緩和させてくれる効果があります。

痛みのある部位や、

痛みを発している” 脳 “から

一度「意識のスポットライト」を

離してみてください。



痛みに向けていた意識を

ゆっくり丹田に落とし

深々としずめていき

徐々に呼吸に意識を向けていく。

次第に、吸う息と吐く息に

集中が深まっていくプロセスの中で

痛みの緩和に繋がることでしょう。



ここで、どこでもできる呼吸法を

1つご紹介したいと思います★



〈 4・7・8呼吸法〉


①4秒かけてゆっくり吸う

②7秒 息を止める

③8秒かけて穏やかにゆっくり吐き出す

※この時、どこにも苦しさのない

ご自分に適したテンポで行うことが大切です。



痛みがある時、

眠れない時、

リラックスしたいとき、

集中したいのに落ち着かない時、

不安や心配、焦り、

イライラしてる時・・・etc



寝る前、電車の中、歩きながら・・・

ぜひ気軽にトライしてみてくださいね^^









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